カンジダで不妊になる?妊娠前の性病チェックはかかせない!

多くの女性が繰り返し長引くカンジダに悩んでいるようです。しかし妊娠を考えている方にとっては不妊状態に影響することがあるので注意が必要です。
今回はカンジダと不妊の関係、その対策についてご紹介します。

ズバリ!カンジダだと不妊になる?

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ズバリ言うと、実はカンジダが直接的に不妊状態を引き起こすわけではありません。そのためカンジダ症にかかったからといって排卵障害が起こるということは考えられません。

しかし、妊娠しようとしている時にカンジダ症が発症することで結果的に不妊につながってしまうことがあります。
皆さんは学校で酸性の物質とアルカリ性の物質が互いにその性質を打ち消しあうことを習ったと思います。
それと同じ原理で男性の精子は弱アルカリ性であるのに対して、カンジダ症にかかると膣内の酸性度が高まり精子の働きを打ち消してしまうと言われているのです。

そのためカンジダ症状態にあると精子が卵巣に到達しにくくなるので、結果的に不妊状態になりやすくなってしまうということなのです。
そのため不妊が気になる方はカンジダ症という原因も考慮に入れておいた方がいいかもしれません。

ちなみに性感染症が不妊には関係ないというのは大きな間違いです。
例えばクラミジア感染症や淋菌感染症は不妊症の原因に直接的に関わる場合があります。
また自覚症状がなかったり感染しやすかったりするために気づかないうちに不妊状態になっていたということもあるようです。
そのため性感染の疑いがある場合だけでなく、定期的に性感染の検査を受けることが重要です。

カンジダを放置していた時期があるけど大丈夫?

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長引くカンジダ症で治療するのが面倒になった方もいらっしゃるかもしれませんが、何はともあれ感染細菌を放置することは良しとは言えません。
第一カンジダ症を放っておくと相手にも感染する可能性があり、不妊の間接的な原因がいつまでも対策できないままになってしまうこともあります。
またカンジダ症にかかっているということは子宮内や膣内が炎症を起こしているということですから、妊娠をするのに最適な状態とは言えません。

とはいえ、クラミジアや淋菌感染症などとはちがって不妊症への直接的な影響はないので、カンジダ症をきちんと治療し子宮の環境を正常な状態に戻すことができれば妊娠の可能性は大いにあります。
そのため妊娠を考えている方は男性側とともにカンジダの治療を行い健康な子宮環境で妊娠ができるように進めましょう。

カンジダの原因を知って予防しよう

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カンジダは実は子宮内に常駐している細菌でありちょっとした環境の変化で発症がしやすいものです。
特に妊娠期になると膣内がアルカリ性になり織物が増えたり体温が高くなったりしてカンジダ菌にとっては絶好の活動環境になってしまうため、カンジダ発症率が高くなります。

以下にカンジダが発症しやすい原因を見ていきましょう。

日々の生活ストレスや過労

ストレスや過労による体力消耗によって、菌に対する免疫力が弱まりカンジダ菌の繁殖を許してしまうことがあります。
また妊娠中にも体の免疫力が低下するため、子宮環境の変化に加えてカンジダ症が発症しやすくなるのです。

衛生環境

カンジダ菌はカビの一種ということで不潔な衛生環境が影響していると考える方もいますが、それだけではありません。

例えば陰部を綺麗に保とうと気をつけてボディーソープなどでよく洗っていた方でも実はカンジダにかかりやすい環境を作っていることがあります。
なぜならボディーソープで洗いすぎることによって膣内を細菌から守る乳酸菌までが洗い流されてしまったりカンジダの発症を抑える酸性状態を中和させてしまったりするからです。

とはいえ、もちろん通気性の悪いショーツや湿ったナプキンの長時間使用などは、カビが発生しやすいジメジメした状態を作りやすくなってしまいます。
陰部を綺麗に保ちたい場合にはデリケートゾーン専用のボディソープを使用することをおすすめします。

性交渉による感染

カンジダは性感染症というわけではありませんが、性交渉によって感染する場合も小さい割合であるようです。
普段から性感染を防ぐためのコンドームを使用することをおすすめしますが、ご自身がカンジダ症に感染している恐れがある場合には性交渉は控えるようにしましょう。

どんな治療方法がある?

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軽度のカンジダ症は自然治癒することもありえますが、しつこく繰り返す場合や重度の症状がある場合には早めの対策を行うことが大切です。

初めてカンジダ症にかかった方は自分で判断をせずに、まず病院で本当にカンジダ症なのか検査を受ける必要があります。
その際に膣錠や軟膏・クリーム、経口錠などを処方されます。それをご自宅で一週間程度使用することで通常は治ることが多いようです。
しかし一度カンジダ症になったら再発の可能性があります。そのため先ほど見た予防策をしばらくはしっかりと行っておきましょう。

もしカンジダ症を再発したら、次は市販でも同様の薬をもらうことができます。
市販の薬を使って同じように一週間ほどしても治らない場合には他の病気の可能性もあるのですぐに医者に相談するようにしてください。

一般的に悩みの種になることが多いカンジダ症、不妊には直接的な関係はありませんが妊娠しやすい環境づくりを行うためにも一刻も早く治療しておくことが重要です。そのためには定期的に性病検査を行って予防を心がけましょう。