不妊症の原因と改善

赤ちゃんをなかなか授からない……不妊症の原因と改善方法

赤ちゃんを望んでいるのに、なかなか授からない、妊娠しないということは夫婦にとっても非常にデリケートな問題です。
しかし、近年は10組に2組の夫婦が不妊症だといわれています。
もし2年経っても妊娠の兆候がないようなら、お早めに産婦人科にご相談ください。

福岡市中央区「荘田レディースクリニック」監修の「福岡産婦人科情報館」では、不妊症や不妊の原因改善方法不妊治療に関する情報をご提供しています。不妊症についての正しい理解を深め、不妊治療に前向きに取り組んでみましょう。

不妊症とは?

妊娠しやすさと年齢の関係~加齢と不妊~

一般に妊娠しやすい年齢の男女が、避妊をせずに通常の夫婦生活(性生活)を送っていれば、2年以内にほとんどのカップルが赤ちゃんを授かるとされています。
妊娠を望んでいて、2年以上子づくりにも専念しているのに、なかなか妊娠しない状況を「不妊症」といいます。

不妊症の種類
原発性不妊症 続発性不妊症 習慣性流産 不育症
妊娠を望んでいるが、過去に一度も妊娠していない 過去に妊娠・出産を経験しているが、その後、妊娠していない 3回以上流産を繰り返している 習慣性流産、早産、死産を繰り返している

不妊の原因

女性の不妊要因

女性の不妊要因

不妊の原因には女性側の要因が多くあげられますが、これは、確率として女性が原因のケースが多いというわけではなく、排卵から着床という重要な場面を女性側が担うことが多いためです。

排卵因子 月経不順があると排卵障害の可能性があります。排卵障害には、ホルモン分泌亢進によるものもあれば、環境に起因する精神的ストレス、過度のダイエットなどが原因のものもあります。
卵管因子 卵管の閉塞や卵管周辺の癒着が原因で、卵管に卵子が取り込まれないことが不妊の原因となることがあります。子宮内膜症、クラミジア感染症などで卵管周辺の癒着が起こります。また、虫垂炎手術による骨盤内手術でも同様の症状が起こっている場合があります。
子宮因子 子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮内腔に癒着が起こるアッシャーマン症候群など、子宮の疾患により着床障害が起こっている可能性があります。
頸管因子 子宮の奇形・子宮頸部の手術、子宮頸部の炎症により、頸管粘液量が減少し、精子が子宮内へ到達しにくくなることがあります。
免疫因子 抗精子抗体・精子不動化抗体などを、頚管粘液内に産生している場合(免疫異常)は、精子の通過を妨げたり、精子と卵子が結合することを妨害したりします。この場合は、人工授精でも不妊が解消できないことがあります。
原因不明不妊 不妊症の3分の1を占めるのが、この原因不明不妊です。検査では見つからない原因が潜んでいると考えられ、人工授精や体外受精治療が適用されます。
原因不明不妊は一般に、夫婦の年齢が上昇すると割合が高くなるという調査報告もあります。精子や卵子の老化は食い止めることが困難ですので、早めに治療に取り組む必要があります。
男性の不妊要因
性機能障害 ストレスなどが原因の勃起障害(ED)や、膣内射精障害などがあります。動脈硬化や糖尿病などが原因となっていることも考えられます。特に糖尿病は軽症でも勃起障害を引き起こしたり、重症の場合は射精障害、逆行性射精、無精液症などにつながります。
軽度~中等度
精液性状低下
精子は精巣(睾丸)内部の精巣上体という管を通過するときに、運動能力を獲得し、受精可能な完全な精子となりますが、この運動機能獲得過程で何らかの異常が生じると、精子数が減少したり、動きが悪くなったり、奇形率が高くなったりと、受精力が低下します。精索静脈瘤が原因である場合は、外科的手術で回復が見込めるケースもあります。
高度精液性状低下
無精子症
精液中の精子の数が極端に少ない場合や、運動能力が低い場合は高度の精液性状低下と診断されます。また、無精子症は、精液の中に精子がまったく見られない状態を指しますが、精巣内で作られた精子が精液中に出てこない閉塞性無精子症などもあります。このようなケースでは、精巣内の精子を回収した顕微授精で妊娠が可能となることもあります。

不妊の改善方法

不妊の改善方法

不妊症は病気ではないため、検査などで原因を特定し改善するというのはとても難しいものです。そこで不妊改善治療では、妊娠へ至る、射精・排卵・受精・着床、という過程にさまざまな角度からアプローチし、妊娠への道を模索します。具体的には、一つの治療を試して、結果が出なければ次の段階の改善策を試すといった方法で、これをステップアップ治療と呼びます。

不妊症治療・必要費用

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