【女性の性病】尿をする時の痛み(排尿痛)がある場合はどんな性病?

なんだか尿をする際に痛みを感じる。
その症状は、もしかしたら性病かもしれません。
排尿痛をともなう性病の種類やその症状、原因や治し方についてご紹介します。

排尿痛をともなう性病の種類と症状、その原因とは?

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膣トリコモナス症

膣トリコモナス性はトリコモナス原虫が性器の中に入り込むことで炎症を起こす病気です。原虫は肉眼では見ることができない0.1mm 程度の小さな虫です 。
感染の原因は主に性行為で、膣や子宮頚管にトリコモナス原虫が寄生することで炎症がおきます。しかし性行為以外でも、公共の温泉施設や便器、下着などからも感染の可能性があります。そのため性行為の経験のない方や、幼児でも感染することもある病気です。
女性は膣、子宮頸管、尿道へと感染します。症状は、まず排尿時に痛みを感じます。その他、外陰部・膣の痛みやかゆみがあります。
またおりものが増加し、あわ状の悪臭の強いおりものが出てきます。
しかし感染しても症状の無い方が約0%~50%いるとされています。そのため、治療せずに放置すると卵管まで感染が進み、不妊症や流産の原因となります。

性器カンジダ症

カンジダ属の真菌が原因の性病です。特に女性に多い病気とさます。カンジダ菌が異常に増殖することで引き起こされる病気です。性行為によって感染することもありますが、免疫力の低下などによって発症することが多いです。なぜなら、カンジダ菌は元々体の中に生息するカビの一種だからです。このカンジダ菌が体調不良やストレスなどで免疫力が低下すると異常に増殖し、症状が表れます。そのため、他の性病と性質の違うものと言われます。
性器カンジダ症の症状は、まず排尿の際に痛みがあります。そのほか、外陰部や膣のかゆみ、おりものの増加、性交痛などが挙げられます。おりものは、ヨーグルト状の白いものやカッテージチーズ状の白いボロボロとしたものが増えてきます。原因は免疫力の低下のほか、抗生物質やステロイドの服用、通気性の悪い下着を着用し雑菌が繁殖するなどが挙げられます

性器ヘルペス

性器ヘルペスの原因となって起こる病気です。主に性行為によって、ヘルペスの病変部と接触することにより感染します。相手が性器ヘルペスでなく、口唇ヘルペスの症状のみでも性器に触れることにより発症します。口唇に出るものを1型の口唇ヘルペス、下半身に出るものを2型の性器ヘルペスと言います。
症状は水泡や潰瘍ができて強い痛みをともなうため、排尿が困難になります。そのほか、発熱や太もものリンパ節の痛みや腫れの症状が出てきます。また水泡がつぶれることで皮膚がただれ、激しい痛みをともないます。水泡ができる場所は、外陰部や膣の入り口、肛門周辺などから子宮頸管や膀胱まで感染が広がることがあります。

排尿痛をともなう性病の治療方法

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トリコモナス 症の治療方法

感染から発症までは約10日前後です。女性は婦人科・性病科を受診しましょう。パートナーの感染率が高い病気ですので、一緒に治療を行いましょう。特に男性の場合、約95%の方が無症状であるため感染に気づかないことが多い病気です。ト
治療はまずトリコモナス原虫の存在が確認するための検査を行います。その後、約10日間抗原虫薬を服用します。女性は、膣の中に錠剤を入れる膣錠を使用する場合もあります。この場合は毎日膣内に薬剤を入れます。症状がなくなった後、再びトリコモナス原虫の有無を確認する検査を行います。女性は生理の血にトリコモナス原虫が残り増殖してしまうことがありまので、次回の月経終了後にもう一度検査を受けます 。

性器カンジダ病の治療法

性器カンジダ症は自然治癒することもある病気です。免疫力が低下している時に発症すると、免疫力が高まると自然に治癒します。ただしおりものの異常や、性器の強い痛みやかゆみ、排尿痛がある場合は早期に病院を受診しましょう。
病院は婦人科・性病科を受診します。治療は約1週間~2週間ほど軟膏や膣錠を使用します。
重症の場合は内服薬に切り替えることもあります。かゆみや痛みなどの症状がなくなれば治療は完了です。しかし再発を繰り返すことがありますので、必ず再検査を受けましょう。性器カンジダ症は女性に多い病気ですが、再発を繰り返す場合はパートナーも感染している可能性がありますので一緒に検査を受けるようにしましょう。

性器ヘルペスの治療方法

感染してから約2日~10日ほどで症状が出ます。女性は婦人科・皮膚科・性病科を受診します。検査を行い感染していると診断された場合約5日~10日間薬を服用します。症状が軽い場合は、軟膏を塗布するだけの場合もあります。重症の方は、入院して点滴治療を受けます。水泡などの病変部位が治ると、治療は終了です。しかしウイルスが神経節に残っている場合、過労や性行為、ストレスなどの刺激で再びウイルスが活性化し再発する場合があります。その際は再び病院を受診しましょう。症状が出てない時期でもパートナーに感染させる危険があるので一緒に検査を受けるようにしましょう。

排尿時に痛みをともなう性病まとめ

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排尿時に痛みをともなう性病をご紹介しました。排尿痛はかなりわかりやすい症状ですので症状が出たら早めに病院を受診しましょう。また症状が出た時にはすでにパートナーに感染している可能性がありますので、一緒に治療を受けるようにしましょう。