初期の中絶手術に多いラミナリアって?痛みや処置時間は?

中絶手術で気になるのは痛み。その中でもラミナリアを使った施術に不安を感じる人が多いようです。
今回は初期の中絶手術ではよく使われるラミナリアについてご紹介します。

ラミナリアってなに?どんな役割があるの?

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ほとんどの病院で初期の中絶手術の際に使われるラミナリア。
どのような役割があって、どのように使われるのかを知っておきましょう。

ラミナリアとは?

ラミナリアというのは、子宮口を広げる際に使用され、乾燥したコンブの茎根などでできた細い棒状のものを指します。
長さは約5cm前後あり、使用前だと直径は2〜7ミリほどのものです。
最初は乾燥しているのがポイントで、子宮口で体内の水分を吸い取ることで徐々に大きくなり、直径が約1cm前後になります。

ラミナリアで子宮の入り口を徐々に広げることで、子宮口を無理なく開くことができます。そうすることで頚管が傷つくのを避けたり、施術をしやすくしたりする役割があるのです。
医療機器の中でも最も危険度が低いクラスに分類されており、ラミナリア自体は安心して使用することができるものです。

人口のラミセル

病院によっては、人工の素材でつくられているラミセルというものを使う場合もあります。
ラミセルもラミナリアと同じく、子宮口を開くために使われるもので、挿入される部分がスポンジでできています。
ラミナリアよりも膨張にかかる時間がより短く、また子宮に挿入がしやすいように先端に工夫がされているものもあります。

ラミナリアを使う妊娠周期は?

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ラミナリアは初期の中絶手術ではよく使われます。
子宮の中で中絶の処置を行うため、子宮口を広げておくのは必要だからです。
しかし、実はラミナリアが使われるのは初期の中絶手術だけではありません。
出産をする時や子宮の治療の際にも使用されます。
そのため、すでに出産をしたことがあるという方は、次にラミナリアを挿入する時にあまり違和感を感じないことがあります。

ラミナリアの使い方

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ラミナリアは医者によって使われますが、使用する時間や手順などは病院や中絶を受ける人によっても異なります。
ここではラミナリアの使い方を見ていきましょう。

ラミナリアの処置の時間帯

ラミナリアは膨らむ時間を加味しないといけないので、初期の中絶手術を行う時間帯によって手術の前日に行うか当日に行うかが決まります。
初期の中絶手術が午前中の場合には、前日の午後にラミナリアを挿入します。
ラミナリアを挿入してそのまま帰った場合は、入浴を禁止されることが多いです。そのため、その前に入浴を済ませておくのが必要です。
また人によっては痛みで帰れないということもあるので、タクシーなどで病院に来ていた方が無難かもしれません。
初期の中絶手術が午後の場合には、当日の午前中にラミナリアを挿入します。

ラミナリアの使用手順

ラミナリア挿入前にはまず子宮の消毒を行います。少し子宮の中を引っ張られるような感覚があるかもしれません。
ラミナリアの挿入は、鉗子を使って一度に複数本ずつ入れていきます。しかし、病院や子宮口の開き具合によっては、日をまたいで数回に分けてラミナリアを挿入することがあります。
挿入時間は24時間以内なので、時間によっては前に入れておいたラミナリアを抜き出して、新しく入れなおすという処置が行われることもあります。

ラミナリアを使った手術方法の痛みは?

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麻酔をする前に使われるラミナリアは、人によって痛みの程度が全然違います。
どのような痛みでどういう場合に痛みがありやすいのか、事前に心の準備をしておきましょう。

痛みの程度

ラミナリアの挿入時に、ちくっとした程度で終わったという方もいれば、叫んだり失神を起こしたりしてしまうほどの激痛を経験した方もいます。
挿入後はラミナリアが複数本子宮に挿入されたままとなっていますが、その際にも生理痛程度の痛みを感じる方もいれば、歩けなくなるほどの痛みがある方もいます。
とにかくラミナリアは子宮口を開ける処置なので、程度の差はあれ通常は痛みが伴うというのを覚悟しておいたほうがいいでしょう。

痛みがあるときの特徴

痛みの程度は子宮口のかたさによっても異なり、子宮口がかたくなっているとラミナリアを挿入する際にも痛みが走りやすいそうです。
もし普段の生理痛がひどいことが多い方は、特に子宮口が堅くなっている場合があるので注意が必要です。
痛みを軽減するには身体の力を抜き、なるべくラミナリアが挿入しやすいように子宮口を柔らかくすることが重要です。
油断していたら激痛が走るのではないかという怖さがあると思いますが、力を入れていると逆効果なので、挿入前に一気に息を吐きリラックスできるようにしてみてください。

痛み止め

あまりにも痛みがひどい場合には、ロキソニンなどの痛み止めを飲んだり、麻酔をかけてくれたりするところもあるようです。
最初はそのような痛み止めは使わないことが多いのですが、あまりにも痛みがひどい場合には医者に相談してみるのもいいかもしれません。

中絶手術のラミナリアについてのまとめ

中絶手術では使われることが多いラミナリアは、痛みや不快感などの嫌な思いをする方が多いようです。
しかし身体の力を抜くことで、最低限痛みを軽減できるような工夫ができるので、皆さんもあまり怖がらずに力を抜いて受けてみてください。